2026年9月11日
山口県・秋吉台の繁体字中国語圏における認知拡大と検索導線の構築

担当範囲:企画/取材/繁体字中国語コンテンツ制作/SNS投稿/検索導線設計
私たちはどのように導線を設計したか
SNSの役割は、旅行者に「行ってみたい」と思ってもらうこと
SNS上のコンテンツでは、まず「ここはどんな場所なのか」「なぜ行く価値があるのか」を伝える必要があります。そのため、動画や写真などの視覚的なコンテンツを通じて、まず興味を喚起します。
興味を持った後、旅行者が求める情報は変わる
旅行の計画を始めると、旅行者が知りたいのは「どうやって行くのか」「どのくらい滞在するのか」「どの場所と組み合わせて回るのか」といった具体的な情報です。
こうした情報は、1本のSNS動画だけでは十分に伝えられません。そのため、旅行者の行動はGoogle検索をはじめとする検索や、AIへの質問など、より具体的な情報収集へと移っていきます。
だからこそ、SNSで生まれた需要を中国語コンテンツで受け止める
旅行者が検索したときに、十分な繁体字中国語の情報が見つからなければ、その需要が消えるわけではありません。別の目的地へと流れてしまいます。
地方観光地にとって、中国語の受け皿となるページは「あればプラスになるもの」ではなく、海外向けマーケティングの導線を成立させるための重要な要素です。
最後に、短期的なSNS素材を長期的に蓄積できる検索資産へ変える
SNSコンテンツのライフサイクルは日単位ですが、検索コンテンツは数か月、場合によっては数年にわたって機能します。
そのため、同じ取材で得た素材をSNS投稿だけで終わらせるのではなく、旅行者の検討段階に応じて異なる用途のコンテンツへ展開します。
実施事例
初年度:SNSで秋吉台が台湾・香港の旅行者の興味を引けるかを検証
初回の取り組みでは、現地取材をもとに動画を制作し、新たに開設したInstagramアカウントを通じてSNSで発信。累計10,000回を超える露出を獲得しました。
この段階では、実際の露出を通じて台湾・香港の旅行者が秋吉台のどのようなコンテンツに反応するのかを観察し、どの切り口が興味喚起につながるのかを検証しました。その結果を、その後のプロモーション戦略の基礎としています。

2年目:SNSでの露出から検索での情報収集へ導線を拡張(現在進行中)
今年9月には、2回目となる露出支援を実施。今回も動画によるSNS発信を継続する一方で、繁体字中国語の受け皿となるページを新たに制作し、FUKUGEM上に山口県関連のコンテンツ群を構築しています。
初年度のSNS施策では、まず秋吉台の認知と興味を生み出すことに取り組みました。2年目はそこから一歩進め、旅行者が興味を持った後に必要となる検索情報を整備し、SNSで生まれた関心を、その後の情報収集や旅行計画へつなげます。
SNSは「行ってみたい」というきっかけをつくり、検索コンテンツは「では、どう旅程を組めばいいのか」に答える。その役割を分けて設計しています。

この戦略は、これまでの実測に基づいている
自社メディアの FUKUGEM では、SNSでまとまった露出をつくることで、検索側のインプレッションやクリックも連動して増加することを検証しています。一方で、SNSからの流入が落ち着くと、検索側の数値も元の水準に戻ります。
このことから、SNSは短期的な関心を生み出すうえで有効である一方、後続の検索コンテンツがなければ、その需要を継続的に蓄積することは難しいと考えています。
そのため、2年目に秋吉台の露出を再度支援する際には、SNSでの発信を継続するだけでなく、繁体字中国語の受け皿となるページと山口県関連のコンテンツ群を同時に整備し、一過性の露出を継続的に蓄積できる検索資産へとつなげています。
現在の進捗
- 初年度:繁体字中国語圏でのSNS露出が累計10,000回を超過。期間中に、旅行プラン、インタビュー、バラエティ形式、感性訴求、スポット紹介など、複数のコンテンツ形式を検証
- 2年目:現地取材を完了。繁体字中国語の受け皿ページおよび山口県関連コンテンツ群を順次公開中
まとめ
地方観光地が中国語圏で旅行先として選ばれるために必要なのは、一度きりの大きな話題ではありません。旅行者が実際に旅に出ようとして情報を調べる、その瞬間に、次の旅行計画につながる十分な情報が見つかることが重要です。
台湾・香港などの繁体字中国語圏への海外プロモーションを検討している方、またはSNSで露出をつくっているものの、その後の需要をどう受け止めればよいかお悩みの方は、ぜひお問い合わせください。
海外旅行者の認知から検索、旅行計画までの導線設計について詳しく知りたい方は、コラム記事をご覧ください。